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定期テストはお祭りだよ。

更新日:2019年11月18日

 知念中学校は今週金曜日から期末テストが始まっています。直前であわてた中学生がほとんど手をつけていない学校の副教材をこなしています。常日頃から準備しておけばこのような事態には陥らないのは分かっているのに、人間とはそういうものなのですね・・・と達観したくなる状況が毎回発生してしまうのです。

 「なんでこんなことしなきゃならないんだ」とか「なんの意味があるんだ」とかひとしきり述べたのちは、割と集中し始めます。やがて分からないことが出てくるとどん欲に答えを求め、本気で質問してきます。テストでいい点を取りたいとか、いい高校に行きたいとか、新しいゲームを買ってもらうのだ、とか、そういったいわば副次的なことは頭から消え去って、本気で目の前にある問題だけに向かい始めるのです。これが定期テストの効用だなあと毎回思うのです。ちょっと大げさですが、年に1回のお祭りのような感じもするのです。みこしをかつぐ若者たち、本気ではしゃぎ、暴れまわる山車を制御する若者たち、狂ったように踊り狂う人々、それを食い入るように見つめる観衆たち、そういうお祭りの熱気のようなものが発生するような気がするのです。

 普段からこつこつと仕上げていくことこそ大事なことですが、今やらなきゃいけないと気づいたならば、やらなかったことを嘆くよりも、今やるべきことを、目の前にあることだけを愚直にやればいいだけのことなのです。そんな姿を私はいつも目の当たりにできます。

 学生の頃、冒頭のことばを父から初めて聞いたとき、「どういうこと?何言ってんの?」と、そう思いました。しかし今なら「なるほど」と思えるのでございます。もう遅い?大丈夫、いつだって今がスタートです。

 さあ、中学生たちよ、正しいベクトルで、思いきりはしゃぐがいい。

 
 
 

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