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名言についての所感 ガンディー  2/3

 トノサマは「取れたらいいなあ…」と思いながら、そのまま帰路に着き、帰宅後数学の問題を解き始めようとします。テストの範囲を調べますが、どこにも情報がありません。なんとなくこの辺だったかな、と思いながら、なんとなくその辺りを演習します。答えあわせをして、なんとなくまるつけ、×つけをして、正しい答えを書き写して、寝る時間なので終了します。

 ユキオは「1番を取る!」と決めたので、歩きながら考えます。「どうしたら1番を取れるのか?」「範囲を100パーセント把握しなければ勉強のしようがない」。そのまま職員室に向かい、担当の数学のごぼう先生に範囲を確認しに行きます。しかしなんとごぼう先生はすでに帰宅していました。今日は先生の娘の誕生日だったようなのです。「1番を取る!」と決意するのがいささか遅かったですね…しかし決めた以上は現時点でのベストを尽くします。仕方がないのでいつも絡んでくるから本当は絡みたくないおせっかいなタエコさんを探します。タエコさんは体育館でバスケットボールをしていました。タエコさんはふふんと勝ち誇って言います「スリーポイントシュートを3回連続決めたら教えてあげよう…」 以下略……

タエコさんはにこにこしながら、必要以上のことを教えてくれます。後半の不要な情報をなんとかかわして、ようやく帰宅したユキオは範囲内の問題を解き始めます。時間を決めて解き進め、分からなければとばして、採点します。時間は限られています。間違えた問題は容赦なく赤で×つけして、のちに解説を読んで納得します。分かるまで解説を読みこみます。分からなければ考えこみます。分かるまで粘ります。そののちもう一度同じ問題を自力で解いてみます。そして改めて採点します。間違えた問題以外は解きません。時間は限られているからです。そしてようやく範囲のすべての問題を終えた時、日が昇ろうとしていました…

結果はどうだったでしょうか……

次回に続く。

 
 
 

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