タベレル・イレレル・クラベレル
- sojisakurai
- 2020年1月14日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年1月15日
いわゆる「ら抜きことば」とは、下一段活用の動詞の「ら」を抜いたことばのこと。下一段活用の動詞とは「~ない」に続けたとき、直前の語の母音が「エ」になる動詞のこと。例えば「食べる」「比べる」「変える」などは「食べナイ」「比べナイ」「変えナイ」、と「ナイ」の前はエ段の音になりますね。これが下一段活用の動詞。これらを不可能や受け身を表す意味にすると「食べられない」「比べられない」「変えられない」となるわけです。
しかしこれらを「食べれない」「比べれない」「変えれない」と言うのがいわゆる「ら抜きことば」です。
時代によってうるさく批判されたり、「いや本来ら抜きが正しいのだ」、という言説が出てきたり、なかなか正しいことが分からないのです。言葉は変わっていくのものなので、間違いも定着すれば間違いではないし、そもそも現在正しいとされている言い方も本来は正しくなかったのだ、などと、さまざま出てきます。
確かにあまりによく耳にするので、「食べれる」は個人的に最早それほど違和感がありません。でも「入れれる」は「イレレル?」と最初は呪文かと思ってしまうのです。しかしこれも「イレレルイレレルイレレル…」と唱えておれば、やがて違和感がなくなるのかもしれない。いずれにしても、あっていようが合ってなかろうが私は「食べられる」「比べられる」「入れられる」としつこく言い続けたいとは思います。
NHKのアナウンサーのトークは聞いてて安心だなあ、などと最近思うのですが、これってすごくおじいさんぽいね。
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