じんかんいたるところせいざんあり。
- sojisakurai
- 2019年12月3日
- 読了時間: 1分
「人間到る処青山有り」。「にんげん」じゃないんだあ・・・と思いますね。ここでいう人間は広く「世間、世の中」ということを表すようなのです。人の生きる世には、死ぬ場所(青山)はたくさんあるのだから、故郷だけにこだわらず、広く世界に出ていきなさいよ、と大雑把に言えばそういう意味になります。だからここでは「にんげん」ではなく「じんかん」と読むほうがよいわけなんですね。
同じように「人間万事塞翁が馬」というものもあります。こちらは「にんげんばんじさいおうがうま」と読むほうがよいようなのですが、「じんかん」と読んでも間違いにはならないようです。こちらは中国の故事成語から来ていて、ひとの禍福は予測できないという意味です。この場合は塞翁さんという人物に強く関わる話なので、人を表すほうがよりよいわけですが、世間は、という意味でもあながち間違いではないので、「じんかん」でもよいということなんですね。これは知らないとなかなか難しいですよ。だから間違えても仕方がない。最低限は覚えなきゃならないんですね。
しかし「にんげんいたるところあおやまあり」や「にんげんまんじさいおうがば」とは読まないようにはしたいですね。
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