あまりに個人的な話で
- sojisakurai
- 2019年12月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年12月13日
現代の人間界で生きるということは、とにかく面倒なことが多くて、いつも辟易しています。
わたしの前世は原始人で、何万年もすっとばして現生にようやく来たのではないかと思うこともあります。あまりに個人的でつまらない話ですが、本日午前の仕事がお休みだったので、もろもろの雑事をすませようと段取りを考え、うむ、まず髪を切ろうではないかと思い立ち車に乗ろうとして、ガソリンの残りが少ないことに思い当たり、まずガソリンスタンドに行かねばならないのでした。髪を切りに行くのに、ガソリンを入れに行かなければならないのです、現世では。
さてめでたくガソリンを入れ、持ち合わせの現金で支払い、床屋へ向かいます。しかし先ほどのガソリンスタンドで支払ってしまい、現金の持ち合わせがもうない。ああ、カードで払えばよかったと思ってもすでに遅いのです、現生では。事後に悔やんでも遅いのは現代も原始時代も変わらないのでしょうが。
仕方がない、現金がないのでそのまま銀行のATMに向かいます。髪を切りに行くのに今度はATMに行かなければならないのです、現生では。でいつものように一万円札でお金を引き出しようやく床屋へ向かいます。しかしその床屋は機械でお金を支払う方式で、千円札しか使えないことに思い当たり、再びATMで千円札を引き出し、ようやく髪を切りに行けたのでした。なんて遠回りで面倒なんでしょう・・・
と、好き勝手に思いますが、そもそも歩かずに遠くまで髪を切りに行けたり、人に髪をはさみできれいに切ってもらえたり、車にガソリンを入れてもらえたり、そもそも鍵のひと回しでエンジンに火を入れられたり、お金を機械で引き出せたり、その紙きれで髪を思うように切ってもらえたり、なんて便利で清潔でシステマティックなんだ現代社会!と思いもするのですが。
Comments